>一年ほど前から鳥獣被害対策を勉強し実践してきましたが、獣害が少しずつわかってきた感じです。

安芸太田町に引っ越してきて一年余り、ほんとに自然と一緒に生きているなと思えることが多いです。猿が畑から野菜を盗って荒らしたり、朝起きると猿の群れが家の前を横切ったり、猿が人間を脅して威嚇して来たりと、地元の人からは猿に対してはあきらめのような声もありました。実際に猿には怖い思いをされている人もいて、野菜を作る事は、猿のエサを作る事とか、自嘲気味に言われる方もいます。

猿を退治しないと平和な生活はやってこないと思い、獣害対策の研修を受けることから戦いは始まりました。

まずは獣の事を知る事からです。知れば知るほど単純な理由で里に出てきていました。エサがあるところ、山の近く、人が少ないところ、囲いの無い田畑、柿の木。おそらく何年もかけて親から子にエサ場が引き継がれていました。追い払いに行くと逆に威嚇されることもありました。

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(猿が引き抜き食べられたニンジン)

しかし勉強した根拠を元に、住民みんなでの追い払いをやっていると地域に出てくる猿の頻度が少なくなってきたような・・・。人が追い払いすると渋々山に帰るようになってきたような・・・。

 

主に打ち上げ花火での取り組みをやってきましたが、最初はやってもやっても猿の出没には特に変化はありませんでした。

獣害対策の先進地と言われる島根県美郷町で見た実例を信じ、あきらめずにやっていると、半年後の今年の春には、群れの滞在日数が短くなった気がします。感覚的に効果が出てきたような気がします。

しかし一度覚えた、里のおいしい野菜。果物。簡単にはあきらめられません。現在も出没してます。猿がやってくる限り、やり続けるしかないです。
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(里の様子をうかがう猿)

特に冬場は月に数回でも、それらのエサにありつけることで栄養状態が良くなり、子供の数が増えるそうです。

里に近いところに寝床があり、畑で簡単に食事が出来るということは、人に置き換えると職場が近く、簡単に給料をたくさんもらっている感じでしょうか。近くには何でもそろう大型スーパー、安くて美味しい食事が食べられるレストランがあり、適度に遊べるところがある。なんだか今の都会の人間社会もこんなかんじですね。

以前は猪がいないとされていた中部、北陸地方での被害も多くなっていると聞きます。温暖化の影響かと言っている人もいますが、おそらく過疎化でしょう。

それだけ人里にはエサが多いということです。人がいなくなり管理されていない里には柿、桑、栗、ビワ等、獣にとってはご馳走がたくさんあります。

 

獣害対策活動を始める前は、捕獲したりして個体数を減らせば被害が少なくなると思っていましたが、捕獲すると群れの個体数が少なくなり、少ないエサ場を活動エリアとする事が出来るので、里に居座りやすい。ということも聞きました。

 

対策には順番が大事で正しい知識を持ってから始めると効果が出やすいです。

基本はエサを減らすこと。

即効性のある対策は完全に畑を囲う事ですが、お金がかかりすぎます。

対策の基本を知って、出来る範囲で畑に柵で囲う。これが第一段階です。

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(獣害対策のモデル圃、安芸太田町津浪の「いろは農園」)

 

次は、収穫しない果樹は切る。そして山際のひそみ場所を無くす。

 

時間のかかる戦いになりそうですが、一つずつやって行こうと思います。

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Masahiro Kawano

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